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図書館とパンと少しのワイン。

「あかね空」  山本一力

「あかね空」  山本一力_e0240426_12283949.jpgデータ
書名                    あかね空
著者名                  山本一力/著
出版社                  東京 文藝春秋
出版年月                 2001.10
価格                     1762円
ページ数                   365p
蔵書数                      3冊
現在の予約人数               0人

先日、直木賞受賞作家が受賞直後に書いたエッセイ集を読みました。その数あるエッセイの中で、ひときわ印象に残るエッセイがありました。文章からにじみ出る作者の人柄に惹かれ「この人の書いた受賞作をぜひ読んでみたい!」と思いました。タイトルは知っていましたが「時代小説」なのでホンヨミとしての触手が伸びていかなかったのでしょうね…。

手にしてみると「かなりくたびれた本」です…。 この本がたくさんの読者に読まれ過ごしてきた時間が伺えます。 ふと、自分は何人目の読者になるのだろう…。 そんなことを考えながら読み始めました。
今回は「時代小説」「人情ばなし」と予備知識ありの読書になりましたが随所に盛り上がりがあり、飽きることなく読めました。 舞台は江戸の下町。 「人の情」は今も昔も変わりなく良くも悪くもオモシロいものです。
途中ハラハラさせられましたが納得の結末。 満足の読後感です…。

余談です。。。
最近、「一力さん」の名前をよく見かけます。有名な作家さんですから「あたりまえ」なのですけどね…。 先日は「あなたの『おいしい記憶』をおしえてください。」コンテストの告知広告で、審査委員を務める一力さんが貧しい少年の頃の「いなりずし」の思い出を寄せていました。短いエッセイながら、しばし「一力ワールド」に引き込まれました…。読後「五目いなり」が食べたくなったのは自分だけではないはずですよね…(笑)





by mm762c | 2016-02-06 18:03 | 読書 | Comments(0)
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