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図書館とパンと少しのワイン。

「情熱の階段-日本人闘牛士、たった一人の挑戦-」   濃野平

「情熱の階段-日本人闘牛士、たった一人の挑戦-」   濃野平_e0240426_18313327.jpgデータ
書名      情熱の階段-日本人闘牛士、たった一人の挑戦-
著者名            濃野 平(のの たいら)/著  
出版社                東京 講談社
出版年月                2012.3
価格                   1400円
ページ数                  294p
蔵書数                   1冊
現在の予約人数              0人
予約日                2014年11月2日

先日読んだブックガイド「面白い本」からの1冊目です。
「闘牛」。。。 知っているような、知らないような漠然とした印象です。
この本を読んで「闘牛」という行為の意味に触れることができました。
大観衆の前で様式美に則り、体重500kgにもなる牡牛をムレタ(赤い布)で華麗に操り、剣の一撃で殺す…。  バレエのような美意識をもちつつ、死の恐怖に抗い、大いなる自然の象徴である牡牛に挑む姿は、勇気を通り越し狂気にも見えます…。 そして闘牛士の「見得を切るようなしぐさの意味」を知り尽くし「オーレ!」と叫ぶ観衆との一体感、ライブ感はただ残酷な見世物ではなく、本物の伝統芸能なのです。

そんなスペイン闘牛に単身乗り込む日本のサムライ「タイラ!」
「チャンスは自分で呼び込む!」「伝説は自ら造る!」。。。 タイラの情熱的な生き様と、それに共感し、ともに夢を追ってくれる仲間達の姿に心地よく落涙させてもらいました…。 満足な読書でした。。。

余談です。
闘牛の世界では「すばらしい闘牛」を演じた闘牛士には、仕留めた牛の「耳」が贈られるのだそうです。 それは闘牛士にとって名誉なことで大喝采を浴びた場合には「耳2枚」と「尻尾」も贈られるのです。。。
日本の伝統芸能に例えると「座布団2枚」ってトコロですかね~(笑)
                                               同じ伝統芸能でも「ご褒美」の趣がまったく違いますね。 
                                               あっ…。 「ダメな闘牛」をしても「山田君、耳全部持ってけ~!」とは
                                               なりませんので安心してください…。。。(笑)





by mm762c | 2014-12-05 21:32 | 読書 | Comments(0)
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