図書館とパンと少しのワイン。 | |||||
データ 書名 こちらあみ子 著者名 今村夏子/著 出版社 東京 筑摩書房 出版年月 2011.1 価格 1400円 ページ数 199p 「田崎つくる」を受け取りに行った際、書架で見つけました。 「読みたいな~」と思っていた本をいつのまにか忘れてしまい、数年後にばったりと出会う…。こんなことがときどきあるのですが、この本もそうでした。 なんとなくタイトルが記憶に残っていたようです。。。 そしてこの装丁です。 イラストかCGかと思っていたのですが「木彫りの麒麟」だったのです! しかもこの表情に見覚えがある…。 「人質の朗読会」の子鹿の装丁です。 図書館で確認したらやはり「土屋仁応さん」の作品でした。 とても気になるので作品集を予約してしまいました(笑) この夏読んだ本の中で1番です! あみ子ちゃんの痛々しいほどの「鈍感力」。。。(笑) 七瀬さんの「夢見る力」とそれに乗っかるみんなのあたたかさ。 2つの短編の主人公はともに「生きづらい性向」の持ち主ですが 嘆くこともなく、無理をせず素直に生きています。。。 読後、「生まれたばかりの麒麟の仔」が装丁に選ばれた理由がなんとなく伝わってきたように感じました。。。 図書館の本では確認できませんが、帯には太宰治賞の選考委員の 「小川洋子さん」「三浦しをんさん」のコメントがよせられています。 選評では「あらすじを説明しても、そこからこぼれ落ちてゆくものの方が多い小説なんです」と評しています。 第26回太宰治賞受賞作、大変満足な読書でした。
by mm762c
| 2013-09-08 12:56
| 読書
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