図書館とパンと少しのワイン。

「宝石の歌-オーパ、オーパ!!コスタリカ篇スリランカ篇-」  開高健 高橋曻

データ
書名    宝石の歌-オーパ、オーパ!!コスタリカ篇スリランカ篇-
著者名          開高健/著 高橋曻/写真
出版社              東京 集英社
出版年月             1987.11
価格                 2800円
ページ数               175p
大きさ                 31cm

突然ですが「オーパ!」シリーズ最後の1冊になってしまいました…。
この巻では、コスタリカでターポンを釣り、スリランカでは釣りは無しで、
スリランカ在住の日本人の案内で「宝石」と「紅茶」を訪ねる旅です…。

コスタリカではベストシーズンだというのに、雨に祟られ苦戦しますが、
そこは小説家「釣りにならない日々の鬱屈」をも読ませてくれます(笑) 
1980年代の「釣り」を取り巻く環境も興味深いです。  現在では「ターポン」は厳密には釣り上げることが許されていません。 水からは上げず、必ず船べりで針を外しリリースするのです。  しかしこの本では堂々とした巨大な銀色のターポンと小説家の船上でのツーショットが見られます! そのうえ、シリーズ恒例のプロの料理人による調理での「食レポ」もあります! しかし大切に保護されているターポンですが、煮ても焼いても生でも食えない「マズイ魚」なのだそうです…(笑)

スリランカでは人々の日々の暮らしの写真が印象的でした。
なかでも、紅茶の茶摘みをする象のような足の「裸足」の女性たちの写真と、「真っ白なスニーカー」を履く通学中の子供たちの1枚…。 
小説家も「子を思う親の愛情」に触れていましたが、貧しいながらも「子を思える」心の余裕に、優しい国民性を感じました。 
当時の「紅茶の世界」のヒズミを伝える文章と写真は、感情が揺れることなく記された「元従軍記者」によるルポルタージュです。。。 

小説家が滞在中に「カレーを何日間連続で食べ続けられるか?」を実践したところも興味深かったです。
結果から言うと、本場のカレーはいくら食べても「飽きない」のだそうです!(驚!)
その理由を「カレー料理の多様性」と「すべてのスパイスを調理する都度、石の器具で磨り潰す」ことと書いています。
新鮮なスパイスは「魚の刺身」と同じで、その産地でしか味わえない食べ物なのです。。。
「カレー好き」としては、いつか「現地」で食べてみたい料理の1つです…。


今回、「オーパ!」シリーズをオリジナルの大判で読んでみて、このシリーズが稀有な存在だと改めて思いました。

元従軍記者でジャングル生活も厭わない、釣りを愛する小説家の存在はもちろんですが、
時代にも恵まれ30年前の世界には、日本人が見たことがない「魚と秘境」がまだ存在していましたし、
「バブル」という好景気も、この贅沢な取材旅行と豪華本の背景にはあるのでしょう。

立派な肩書きを持つ「大のオトナ」が時間とお金を費やし「本気」で遊ぶ姿は、読み手のココロに響きます…(笑)

こういう本が「赤と緑の本」のナガサワ先輩の言うところの「時の洗礼を受けた本」なのでしょうね。。。(笑)
「オーパ!」シリーズとても満足な読書になりました。

余談です。
「オーパ!」の遺伝子を受け継ぐ釣り人「武石憲貴さん」BSに登場です!
「ザ・プレミアム 怪魚ハンターが行く!オーストラリア編」
今週末5/16 21時から22時59分、NHK・BSプレミアムで放送されます! 

2ヶ月前からカレンダーに「印」をつけて待っていた自分です…(笑)




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# by mm762c | 2015-05-13 19:58 | 読書 | Trackback | Comments(0)

春なので。。。(2015編)

ブログが滞ってしまったときの定番ネタです。。。
コレ、何だと思います…?



「マムシ草」の仲間です。
子供の頃から父に連れられて雑木林に入り、虫取りをしていたのですが、珍しい植物があると父は名前を教えてくれました。
その中でもマムシ草は
最強インパクトの植物です!(笑)

雑木林の下草から頭1個ぶん
飛びだして佇む姿は、
まさにヘビの鎌首のようです。

そんな不気味で不思議な植物も盆栽に仕立てて楽しんでしまいます。

下は不気味つながりの花、
「ウマノスズクサ」です。
宇宙人の襲来のようで
カッコイイ植物です(笑)


本日、東京は「夏日」になりました。
4月も終ってしまうのに今月はブログ更新がたったの1回。。。

せめてゆるいネタでもと、必死のパッチでやっております…(笑)







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# by mm762c | 2015-04-27 20:12 | 鉢植え | Trackback | Comments(0)

「3時のアッコちゃん」   柚木麻子 hondana

データ
書名                   3時のアッコちゃん
著者名                  柚木麻子/著
出版社                   東京 双葉社
出版年月                  2014.10
価格                      1100円
ページ数                    166p
蔵書数                      9冊
現在の予約人数                45人
予約日                 2014年11月10日

ランチのアッコちゃん」が面白かったので続編も予約しました。
この作家さん、最近売れっ子のようです。 昨年に引き続き、
今年は「本屋さんのダイアナ」で本屋大賞にノミネートされ4位でした。
「ダイアナ」は引き込まれて読んだのですが、なぜか「ブログネタ」にはならず去年の「お蔵入り読書」になってしまった1冊です(笑)

タイトルと装丁から「おやつ」を想像するように「アフタヌーンティー」が軸になった短編です。 今回もテンポ良く物語りは進み、なんだかんだでハッピーエンドで爽やかです(笑)  例えるなら、小さなケーキを食べ終えてしまい「もう少し食べたいなぁ~。」という読後感でしょうか…(笑)

余談です。。。
毎年「本屋大賞」って盛り上がりますね~。
図書館でも大賞作品はスグに400人待ちになってしまいます。
図書館も蔵書を増やして対応してくれますが読めるのは半年後…。
自分は今年の「大賞」はスルーして過去のまだ未読の作品でも読んでみようと思っています。 注目されていませんが、「翻訳小説部門」も見逃せません。 昨年は2位の「11/22/63」がオモシロかったので、今年は1位の「その女アレックス」を予約しました。 119人待ちですが…。


「おやつ」つながりで余談もう1つ!(笑)  
先日、東京の桜が満開になった日の「おやつ」です。 

「都営まるごときっぷ 1日乗車券(¥700)」を購入し、
都営地下鉄と路線バスを乗り継ぎ、散歩に出かけました。 

途中立ち寄った麻布十番の「野菜を使った和菓子店」のカフェで、
「桜の­ロールケーキ」をいただきました。
生クリームの中の「桜餡」の香りと塩気がアクセントです。
ちょっとオトナ味のロールケーキでした。

「和菓子に野菜がおいしいの?」と半信半疑でしたが、
ココのお菓子は良い意味で期待を裏切ります(笑)
オマケの野菜チップスも噛むほどに野菜の味が感じられおいしかったな~…。   
             




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# by mm762c | 2015-04-16 18:51 | 読書 | Trackback | Comments(0)

「海よ、巨大な怪物よ オーパ、オーパ!!ーアラスカ篇- 」  開高健/著 高橋曻/写真

「オヒョウの姿造り」を独り占めする「小説家」。。。(笑) 
下のまな板はドアなのです! お刺身一切れ350グラムなのだとか…(驚!)


データ
書名   海よ、巨大な怪物よ オーパ、オーパ!!ーアラスカ篇-
著者名         開高健/著 高橋曻/写真
出版社            東京 集英社
出版年月           1983.4
価格              1800円
ページ数           1冊(頁付なし)
大きさ              31cm
蔵書数               1冊

年末から続いている「文豪読書」です。 
今回は1982年6月 小説家のアラスカベーリング海「オヒョウ」釣行記です。 日本では初夏の6月ですが、アラスカはまるで冬のようす…。

この「オーパ・オーパ」シリーズから同行スタッフにプロの料理人(料理学校の若き教授)が加わります。 これがスゴク効果的で冒険旅行の「食の充実」が「旅の充実」になり、「釣り」「写真」「食」の3つがこのシリーズの柱になっていきます。

装丁の「オヒョウ」はヒラメのような魚で、大きな固体では400kgにもなるそうです。 日本では北海道にも生息しているそうです。

プロの料理人が腕をふるい、さまざまな調理法でオヒョウを味わいつくします。 中でも「活き造り」は抜群のインパクトです(笑)

オーパシリーズのもう1つの魅力、現地のスナップ写真では「濃霧と氷雨と白夜のアラスカ」で人々がどんな生活を営んでいるかが記録されています。 驚くことに全ての写真から「太陽」の日差しがほとんど感じられないのです…。 毎日毎日曇りなのです。。。 
そんなアラスカ、ベーリング海ですがとても豊饒の海です。 小説家がバフンウニを山のように積み上げて食るスナップもありましたっけ・・・。

余談です。。。
巻末に懐かしい貸出票を発見しました!
図書館の本も、学校の図書室の本も巻末にはコレがありました。
なんだか昭和を感じますね~。。。
貸し出し履歴が少ないことと、カタカナの「カイコウ,ケン」がちょっと気になりますが…(笑)

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# by mm762c | 2015-03-29 12:00 | 読書 | Trackback | Comments(0)